初夏の頃、実家の方の知り合い宅で、大雨が降った際、裏の川が氾濫して1m余りのナマズが捕れたことが話題となった。
以前は1m以上の鯉も捕れたという。しかも捕れた魚は捨てられることなく、ちゃんと調理して食卓に並ぶと言う。
だからと言うわけではないが、鯉とナマズをミックスした「ライギョ」っぽい魚を4匹制作してみた。
今から約20年くらい前、ブラックバスと言う魚が大ブームになる前に、ルアーを使って、いわゆる「キャッチ&リリース」されていたのがライギョという魚である。
ライギョは、もともと日本には生息していなかったようである。
ライギョは、もともと日本には生息していなかったようである。
種類は2種類。一つは朝鮮半島から持ち込まれた「カルムチョー」、もう一つは台湾産の「タイワンドジョウ」と呼ばれているらしい。
細長く、蛇に似ている頭部があることから、釣り人や観賞魚の愛好家は「スネークヘッド」と呼ぶことも多いという。
ライギョは、水温が下がる冬場は泥に潜って冬眠し、夏が一番の活動期で、大雨が降ったりすると濡れた草の上を這って移動できるという。
水の汚いため池などに生息できるのも、この魚が空気呼吸できるからだという。大食漢で、一度に10匹くらいのトノさまカエルを平気で平らげるという。
こうした貪欲さと環境に適応するしぶとさでどんどん勢力を伸ばし、在来種の生き物を捕食していることから、生態系が破壊されてしまう要注意な生き物である。
作品を見ると、上記の怖いイメージの魚とは裏腹に、多少太々しさを出しつつ、お茶目な「ライギョ」に仕上げた4匹である。