だいぶ前に、温暖化の影響により、絶滅危惧種である北極圏のシロクマさん達の居場所がなくなりつつあるという番組を見たことがある。
小熊を出産し、やせ細った母親が、小熊2頭を連れて餌場を求めて彷徨い歩く姿である。
途中、1頭の小熊が逸れてしまい、氷の塊の上に取り残されたまま、シャチの集団に襲われて命を落としてしまうシーンが映し出されていた。
自然の摂理と言えども、何とも弱肉強食の世界は非情である。
そういったシーンを見たわけでもないのですが、今回はシロクマさん達を製作してみました。
いわゆるホッキョクシロクマは、ー40℃という厳しい寒さの北極圏に住んでいます。
シロクマは、最大の肉食獣と言われていて、食べ物は主に魚のほか、アザラシの赤ちゃんやセイウチ、シロイルカなどを食べているといいます。
氷が張り詰める11月から氷が溶ける7月頃まで、ほとんど氷上で過ごし、氷が溶けだしてから、また氷が張るまでの約4か月間は絶食状態になるようです。
シロクマは、冬眠しない動物と言われていますが、ほぼ絶食状態になるものの、普通の黒熊の冬眠と違って、餌を求めて1つの場所に留まることなく冬眠状態で動き回れるとのことです。
自ら体温を下げ、体のあらゆる機能の動きを遅くすることによって、エネルギー消費量を節約し、冬眠状態でも動き回れる所以かもしれません。
有害化学物質による大気汚染である、水中汚染が原因の一つとされています。
具体的には、世界中で発生したダイオキシンや農薬が高濃度で北極圏にまで集まってきて、一度シロクマの体内に取り込まれた有害物質は、分解されずにシロクマの体内に残留し、小熊達に遺伝していくといいます。
この有害物質の遺伝により、小熊達の免疫能力を低下させ、生存率を減少させているのです。
同時にホッキョクグマの繁殖率も下がり続けることで、地球全体のシロクマの個体減少に繋がっているといいます。
ある説によれば、シロクマさん達を苦しめている最大の原因は「人間」だということです。
北極圏の自然を守るために我々人間ができることは何なのか、世界中の人達が考えなければなりません。
シロクマさん達には、何の責任もないのですから・・・・。
それに比べて、男鹿水族館GAOの豪太達は、何の心配もなく食事ができていいですね!