工房GIIKO 悠々自適石コラージュ

石に描いた絵を記録しておきたいと思い立ちブログを始める。ほっこり楽しい作品制作が目標。

作品NO:54【バンクシーもどき:オリンピック五輪】

今年は、オリンピック イアーである。

今、中国武漢市を発生源とした感染症コロナウイルスで日本中が大騒ぎをしているが、5月上旬まで長期化しそうだと言う。
東京オリンピックの開催時期までには、一日も早く終息して貰いたいものである。

だからと言っては、何ですが・・・。
バンクシーもどき第2弾は、オリンピックの「五輪」がらみで制作してみた。
今回は、人物を黒と青の二種類で表現してみた。


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ステンシル アート〝五輪〟


男性が、五輪の輪の1個を盗んで走り去るところである。
バンクシーは、どんな意図でこの作品を制作したのか?
年々オリンピックの開催経費が肥大化することへの警告・反発なのか?
五輪の一輪を〝盗み去る〟・・・という発想自体が面白い、なかなか思いつかない発送である。
いずれオリンピックの風刺画の一つである。


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元原稿


制作してみると、この1枚を制作するだけで、結構大変だった。
まさに版画と同じである。
カットする部分が細部にわたるほど手間だった。
下絵で単純に描くのと、カッターでカットするのとでは雲泥の差だった。
人物部分の影の部分を黒、影以外の部分を青に区分けし、濃淡をつけてみた。
着色した色がはみ出さないように気を遣う。

歌川広重が制作した「東海道五十三次」の浮世絵木版画は、まさに一寸のズレもなく完成していることに感嘆するばかりである。
よくも木版画で何枚も何色も、多くの手間と時間を掛けて刷り合わせて制作したものだと思う。
今回初めて全くの素人ながら「版画」という芸術の奥深さと難易度を思い知らされた機会だった。


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切り抜いた後のシート


切り抜いたシートだけ一見れば、さもないただの紙切れみたいに見える。

第1作目と同様、額に入れてみた。


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額装後

ちょっと五輪マークが離れすぎたか、額が小さすぎたかしっくりしない。

人物だけは、難儀した甲斐があってうまくできたと思う。